わかやま市民生協の個人宅配「てまり便」の手数料は、1回の注文額によって週166円から369円(いずれも税込)の3段階に分かれます。そして、注文しなかった週にも276円(税込)がかかります。
この記事が答える質問は1つです。「わかやま市民生協を使うと、毎週の手数料と加入時のお金はいくらになるのか」。答えを先に置くと、毎週12,000円以上を頼む家庭なら年8,632円、毎週6,999円以下なら年19,188円、そこに加入時の出資金1口1,000円以上が別枠で乗る、という形になります。
このサイトは、暮らしにかかる定期費用を世帯ごとに合算して並べることを軸にしています。編集部が各社の公開情報を同じ項目で整理しています。今回はその中から、わかやま市民生協の公開ページに載っている数字だけを取り出して、週あたりと年換算の両方に直しました。
何を足して、何を足さないか
金額を並べる前に、この記事が数えているものと数えていないものをはっきりさせておきます。ここが曖昧なまま「月いくら」と書かれた記事は、読んでも自分の家計に当てはめられません。
足すもの
- てまり便の手数料(週ごとにかかる金額)
- 注文しなかった週にかかる金額
- 減免が適用された場合の金額
足さないもの
- 商品代(食材そのものの値段)。注文の中身で毎週変わるため、合算には入れません。ただし後述のとおり、注文額そのものが手数料の段階を決めるので、まったく無関係というわけではありません。
- 出資金。手数料とは性質の違うお金なので、同じ列に足さず、別の欄で扱います。
また、対応エリアや配達曜日、置き配の可否については、今回参照した公開ページで確認できていないため、この記事では触れていません。
週ごとの手数料は、注文額で3段階に分かれます
てまり便の手数料は、1回の注文額に応じて3つの区分に分かれます。公式表示では税込と本体価格の両方が示されています。
| 区分 | 条件(1回の注文額) | 手数料(税込) | 本体価格 |
|---|---|---|---|
| 下の段 | 1円〜6,999円 | 369円 | 336円 |
| 真ん中の段 | 7,000円〜11,999円 | 276円 | 251円 |
| 上の段 | 12,000円以上 | 166円 | 151円 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)
いちばん下の段といちばん上の段の差は、1週あたり203円です。毎週その差が出続けると、52週で10,556円になります。真ん中の段と上の段の差は110円、下の段と真ん中の段の差は93円で、段の切り替わりによる下げ幅は均等ではありません。7,000円を超えたときより、12,000円を超えたときのほうが下がり方が大きい構造になっています。
注文しない週にも276円かかります

チラシと注文書だけが届いて、その週は何も頼まなかった、という場合の金額も公開されています。
| 項目 | 条件 | 手数料(税込) | 本体価格 |
|---|---|---|---|
| てまり便手数料 | 注文が無い週(チラシ・注文書のみ) | 276円 | 251円 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)
ここで目に留まるのは、注文しない週の276円が、7,000円〜11,999円を頼んだ週の276円とまったく同じ金額だという点です。公式ページの表示をそのまま読むかぎり、この2つは同額です。
この一致には、家計の側から見て意味があります。毎週7,000円〜11,999円の帯で頼んでいる家庭にとっては、その週を休んでも手数料の合計は変わりません。休んで浮くのは商品代のほうであって、手数料は同じだけ積み上がっていく、という数え方になります。
逆に、毎週12,000円以上を頼んで166円の段にいる家庭が休むと、その週だけ276円に上がります。休むことで手数料が110円増える、という向きになります。
1年に直すといくらになるか
週ごとの金額はどれも数百円なので、そのままだと家計のどこに効いてくるのかが見えにくくなります。52週で計算し直したのが次の表です。
| 状態 | 条件 | 週あたり | 年52週の合計 | 1か月あたり(年額÷12) |
|---|---|---|---|---|
| 毎週 下の段 | 毎週1円〜6,999円の注文 | 369円 | 19,188円 | 1,599円 |
| 毎週 真ん中の段 | 毎週7,000円〜11,999円の注文 | 276円 | 14,352円 | 1,196円 |
| 毎週 上の段 | 毎週12,000円以上の注文 | 166円 | 8,632円 | 約719円 |
| 毎週 休む | 1年を通して注文しない | 276円 | 14,352円 | 1,196円 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)。年額と月額は、上の週あたりの金額を52倍・12分割した計算値です。
いちばん下の段で1年間続けた場合と、いちばん上の段で1年間続けた場合の差は10,556円です。同じサービスを同じ回数使っていても、1回あたりの注文額の置き方だけでこれだけ開く、という形になっています。
1年のうち何週か休むと、合計はどう動くか
実際には、旅行や帰省で頼まない週が出てきます。休む週が8週あった場合を、注文する週の段ごとに計算しました。
| 1年の使い方 | 内訳 | 年52週の合計 |
|---|---|---|
| 52週すべて上の段で注文 | 166円×52週 | 8,632円 |
| 44週は上の段、8週は休み | 166円×44週+276円×8週 | 9,512円 |
| 44週は真ん中の段、8週は休み | 276円×44週+276円×8週 | 14,352円 |
| 52週すべて真ん中の段で注文 | 276円×52週 | 14,352円 |
| 44週は下の段、8週は休み | 369円×44週+276円×8週 | 18,444円 |
| 52週すべて下の段で注文 | 369円×52週 | 19,188円 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)。合計はいずれも、公式表示の週あたり金額を足し合わせた計算値です。
この表からは、公式ページの数字を並べただけでは見えにくい2つのことが出てきます。
1つめは、毎週12,000円以上を頼んでいる家庭は、休むと年額が上がるということです。52週すべて頼んだ8,632円に対し、8週休んだ場合は9,512円で、880円ぶん高くなります。手数料だけを見れば、休むほど安くなるとは限らない構造です。
2つめは、真ん中の段の家庭は、休んでも休まなくても年14,352円で変わらないということです。注文が無い週の276円と、7,000円〜11,999円の週の276円が同額なので、何週休んでも合計が動きません。
下の段の家庭だけは、休むと手数料が下がります。369円の週が276円の週に置き換わるためで、8週休むと744円ぶん減ります。
高齢者・障害者の減免は週166円です

条件に当てはまる場合の減免も公開されています。
| 制度 | 条件 | 手数料(税込) | 本体価格 |
|---|---|---|---|
| 高齢者・障害者減免 | 満70歳以上(寝たきりの場合は65歳以上)、または身体障害者手帳4級以上。申請が必要 | 166円 | 151円 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)
この166円は、12,000円以上を頼んだときの金額と同額です。つまり減免が適用されると、注文額にかかわらず、いちばん上の段と同じ水準の手数料で使える形になります。
減免が適用された場合、毎週注文して52週続けると年8,632円です。減免なしで毎週6,999円以下を頼み続ける19,188円と比べると、差は10,556円になります。1回の注文額が小さい世帯ほど、減免の効き方が大きく出る計算です。
なお、この減免は申請が必要と表示されています。条件に当てはまるだけで自動的に適用されるとは書かれていないため、加入時や条件を満たした時点で手続きの有無を確認しておくほうが確実です。
子育て世帯向けの減免は、公式ページに記載がありませんでした
生協の宅配では、妊娠中や未就学児のいる家庭を対象に手数料を割り引く制度が案内されていることがあります。ただし、今回参照したわかやま市民生協の「てまり便」のページには、子育て世帯向けの減免についての記載が見つかりませんでした。
記載が無いことは、制度が無いことと同じではありません。別のページや加入時の案内で扱われている可能性もありますし、条件が変わっている可能性もあります。ここで言えるのは「今回見たページからは確認できなかった」というところまでです。小さな子どものいる家庭で手数料の見込みを立てたい場合は、この点だけ個別に問い合わせて確かめるのが早いと思われます。
出資金1口1,000円以上は、手数料とは別のお金です
加入するときには、手数料とは別に出資金を払います。
| 項目 | 条件 | 金額 |
|---|---|---|
| 加入時出資金 | 加入時に1口から | 1口1,000円以上 |
出典: わかやま市民生協(2026年8月26日取得)
このサイトでは、出資金を毎月の手数料と同じ列に足しません。手数料は使った対価として出ていくお金ですが、出資金は組合員としての預り金という位置づけのお金で、性格が違うためです。両方を「初期費用」としてひとまとめに足してしまうと、年額を比べたときに実態より高く見えてしまいます。
そのため、この記事の年額の表にも出資金は含めていません。実際に用意するお金としては、初回に1,000円以上を別途見ておく、という数え方になります。なお、退会時の出資金の扱いについては、今回参照したページから確認できていないため、ここでは触れません。
この数字を自分の家計に当てはめるときの見方

公開されている金額をそのまま使うにあたって、注意しておきたい点が3つあります。
1. 段の区切りが税抜か税込かは、このページの表示からは判別できません。手数料そのものには税込と本体価格の両方が示されていますが、「1円〜6,999円」といった注文額の区切りには、税抜か税込かの注記が添えられていません。ちょうど境目あたりの金額で頼んでいる場合は、どちらで判定されるかによって段が1つずれる可能性があります。実際の請求で確かめるか、加入前に確認しておくほうが安全です。
2. 週数の数え方で年額の見え方が変わります。この記事では1年を52週として計算しました。1か月を4週として12倍すると48週分にしかならず、実際より少なく見積もることになります。逆に「月4週」で家計簿をつけている場合、年間では4週分の手数料が計上されないまま進みます。どちらの数え方をしているかは、比べる前に揃えておく必要があります。
3. 減免は申請が前提です。高齢者・障害者減免には申請が必要と表示されています。条件を満たした時点から自動的に適用されると読める記載はありませんでした。
そして、ここに並べた金額はいずれも2026年8月26日時点で公開ページに表示されていたものです。料金や制度は改定されることがあるため、最新の金額と条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
この記事の内容が向く人・向かない人
ここまでの数え方が役に立つのは、次のような場合です。
- 毎週の注文額がだいたい決まっていて、年間の固定費として見込みを立てたい人
- 頼まない週がそれなりにあり、その週にもお金がかかるかどうかを知りたい人
- 手数料と出資金を分けて把握しておきたい人
- 高齢者・障害者減免の条件に当てはまるかもしれず、適用後の金額を知りたい人
反対に、次のような場合には、この記事の数字だけでは足りません。
- 毎週の注文額が大きく上下する人。段が週ごとに動くため、年額を1つの数字で置くことができません。下の段と上の段のあいだ(年8,632円から19,188円)で幅を持って見ておくほうが実態に近くなります。
- 商品代を含めた総額を知りたい人。この記事は手数料だけを扱っています。食材そのものの値段は注文の中身で毎週変わるため、合算に入れていません。
- 子育て世帯向けの減免を前提に見積もりたい人。今回参照したページには記載がなく、この記事では扱えていません。
- 配達曜日や置き配など、お金以外の条件を知りたい人。今回の材料には含まれていません。
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まとめ
最初の質問は「わかやま市民生協を使うと、毎週の手数料と加入時のお金はいくらになるのか」でした。公開ページの表示をそのまま並べた答えは、次のとおりです。
- てまり便の手数料は、1回の注文額で3段階。1円〜6,999円が369円、7,000円〜11,999円が276円、12,000円以上が166円(いずれも税込)。
- 注文しない週にも276円がかかります。これは7,000円〜11,999円の週と同額です。
- 52週で計算すると、毎週上の段なら8,632円、毎週真ん中の段なら14,352円、毎週下の段なら19,188円。上と下の差は年10,556円です。
- 真ん中の段で頼んでいる家庭は、休んでも年額が14,352円のまま変わりません。上の段の家庭は、休むと逆に上がります。
- 高齢者・障害者減免が適用されると166円で、これは12,000円以上を頼んだときと同じ水準です。申請が必要と表示されています。
- 子育て世帯向けの減免は、今回参照したページには記載がありませんでした。
- 加入時の出資金は1口1,000円以上。手数料とは性質が違うため、月々の合算には足していません。
手数料そのものは週に数百円ですが、52週分を積むと家庭によって1万円以上の差が出ます。段の区切りが自分の注文額のどこに来るかを一度確認しておくと、見込みが立てやすくなります。
金額はいずれも2026年8月26日時点の公開情報です。申し込みを検討する前に、わかやま市民生協の公式ページで、現在の手数料と減免の条件をご確認ください。


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