食材宅配の送料が無料になる基準額は会社で4.7倍違う【Oisixと生協3社を並べた】

食材宅配の送料が無料になる基準額は会社で4.7倍違う【Oisixと生協3社を並べた】 食材宅配

食材宅配の送料は「1回いくら」で決まっているように見えますが、実際に効いてくるのはいくら買ったら無料になるかのほうです。この記事が答える質問は1つだけです。「同じくらいの注文額で頼んだとき、送料が無料になる会社と、かかり続ける会社の分かれ目はどこにあるのか」。

先に結論の数字を出します。編集部が各社の公開情報を同じ項目で整理したところ、送料(生協では宅配手数料)が無料になる注文額は、生活クラブ東京の税抜3,000円から、おうちコープの税抜14,000円まで、およそ4.7倍の開きがありました。Oisixは本州の定期会員で税抜6,500円以上、コープデリ(東京都・個人宅配)は税別6,000円以上です。

つまり、週に5,000円ぶんを頼む家庭では、生活クラブ東京は0円、Oisixは300円、コープデリは198円、おうちコープは110円と、同じ買い物の量でも金額が分かれます。以下、その内訳を条件つきで並べます。

この記事で足すもの、足さないもの

金額を並べる前に、何を数えているかをはっきりさせておきます。ここを混ぜると、比べているつもりで別のものを比べることになります。

  • 足すもの:送料、宅配手数料、利用手数料、冷凍手数料など、注文のたびに(または毎週)かかる名前のついた費用です。
  • 足さないもの1:商品代。食材そのものの値段は注文内容で毎週変わるため、合算には入れません。この記事で出てくる「4,500円」「6,500円」といった金額は、あくまで手数料の段が切り替わる境目の注文額であって、費用として足す数字ではありません。
  • 足さないもの2:生協の出資金。出資金は預り金で、退会時に返ってきます。手数料と同じ列に入れると、戻るお金と戻らないお金が混ざります。後半で別の列として扱います。

また、注文額が「税抜」なのか「税別」なのか「税込」なのかは、会社ごとに公式の書き方が違います。この記事では公式の表記をそのまま残しています。基準額のすぐそばに、その注文額が税を含むかどうかを添えているのはそのためです。

送料が無料になる注文額を4社で並べる

まず、この記事の芯にあたる表です。条件(エリア・会員区分)を先に書いています。

サービス(条件)送料・手数料が無料になる注文額金額の表記
生活クラブ東京(個別配送)3,000円以上税抜
コープデリ(東京都・個人宅配)6,000円以上税別
Oisix(本州・定期会員)6,500円以上税抜
おうちコープ(神奈川・山梨・静岡)14,000円以上税抜

出典: 生活クラブ東京(2026年8月14日取得)/コープデリ(2026年8月14日取得)/Oisix(2026年8月23日取得)/おうちコープ(2026年8月14日取得)

下限の生活クラブ東京3,000円と、上限のおうちコープ14,000円の差は11,000円です。倍率にすると約4.7倍になります。同じ「食材宅配の送料無料ライン」という言葉で語られていても、指している注文額がここまで違うということです。

ただし、この表だけで「生活クラブ東京がいちばん安い」とは言えません。無料にならなかったときにいくら残るかが、会社ごとに違うからです。次にそれを見ます。

無料にならなかったときに、いくら残るか

費用を計算する様子

基準額に届かなかった週の金額です。エリアと条件を添えます。

サービス(条件)注文額の区分1回あたりの金額
生活クラブ東京(個別配送)税抜3,000円未満150円(税込165円)
コープデリ(東京都・個人宅配)税別6,000円未満198円(基本手数料88円+配達手数料110円)
おうちコープ税抜3,500円未満198円(税込)
おうちコープ税抜3,500円以上14,000円未満110円(税込)
Oisix(本州・定期会員)税抜4,500円未満600円(税込)
Oisix(本州・定期会員)税抜4,500円以上6,500円未満300円(税込)

出典: 生活クラブ東京(2026年8月14日取得)/コープデリ(2026年8月14日取得)/おうちコープ(2026年8月14日取得)/Oisix(2026年8月23日取得)

ここで並びが変わります。無料にならなかったときの金額は、Oisixが600円または300円で、生協3社の110円から198円より高い水準です。おうちコープは無料になる基準額が14,000円といちばん高い一方で、税抜3,500円以上なら110円まで下がる段があり、この表のなかでは「無料にならない週」の金額がもっとも低い部類に入ります。

逆に生活クラブ東京は、基準額が3,000円といちばん低いうえに、届かなかった週も税込165円です。ただしこれは個別配送の金額で、エリアは東京です。ほかの地域の生活クラブの金額は、この記事では扱っていません。

週5,000円で頼む家庭の1か月を並べる

基準額と残る金額を、実際の注文額に当てはめます。ここでは毎週5,000円ぶんを注文し、月4回受け取るという条件を置きます。金額の税区分は各社の公式表記のままなので、5,000円という注文額がそれぞれの基準に対してどう当たるかも合わせて書きます。

サービス(条件)週5,000円のときの1回あたり月4回の合計年(52回)に直すと
生活クラブ東京(個別配送)0円(税抜3,000円以上)0円0円
おうちコープ110円(税抜3,500円以上14,000円未満)440円5,720円
コープデリ(東京都・個人宅配)198円(税別6,000円未満)792円10,296円
Oisix(本州・定期会員)300円(税抜4,500円以上6,500円未満)1,200円15,600円

計算の内訳は、1回あたりの金額に4回(年は52回)を掛けたものです。もとになる1回あたりの金額の出典は前の表と同じです。

出典: 生活クラブ東京(2026年8月14日取得)/おうちコープ(2026年8月14日取得)/コープデリ(2026年8月14日取得)/Oisix(2026年8月23日取得)

同じ「週5,000円ぶんを頼む」という買い方でも、年に直すと0円から15,600円まで分かれます。差は15,600円です。商品代は1円も含まれていない、送料と手数料だけの差です。

なお、注文額を7,000円に引き上げるとOisixは無料の基準(税抜6,500円)を超えるため0円になり、コープデリも税別6,000円を超えるので0円になります。おうちコープは14,000円に届かないので110円が残ります。注文額を少し動かすだけで順番が入れ替わるのが、この項目の性質です。1回の金額が小さいので見落とされがちですが、年に直すと1万円を超える差が出ます。

送料とは別の名前で付く費用がある

基準額を超えて送料が0円になっても、別の名前の費用が残ることがあります。Oisixの冷凍手数料がその例です。

サービス費用の名前かかる条件金額
Oisix冷凍手数料冷凍食品の注文が1,600円(税抜)未満のとき300円(税込)

出典: Oisix(2026年8月23日取得)

読み方に注意が必要なのは、この300円は「冷凍食品を頼まなければかからない」のではなく、「冷凍食品の注文額が1,600円(税抜)未満のとき」にかかると公式が書いている点です。冷凍を少しだけ足した週にかかる形になります。送料が無料になる注文額に届いていても、この費用は送料とは別枠です。

生協3社の側に、これと同じ「冷凍だけの少額注文にかかる手数料」の項目は、今回参照した各社の公開ページには記載がありませんでした。記載がないことと、費用がないことは同じではありません。ここは各社の公式ページでご確認ください。

注文しない週にかかるかどうかで、年額の見え方が変わる

送料の基準額と同じくらい年額に効くのが、頼まなかった週の扱いです。ここは会社によってはっきり分かれます。

サービス注文しない週の費用公式の書き方
Oisix0円「お届けのない週は手数料などは一切かかりません」「キャンセルした週は、手数料やサービス利用料はかかりません」
コープデリ(東京都)88円基本手数料のみ発生する

出典: Oisix(2026年8月23日取得)/コープデリ(2026年8月14日取得)

コープデリ(東京都)の利用手数料198円は、内訳が基本手数料88円と配達手数料110円に分かれています。注文しない週は、このうち基本手数料88円だけが残る形です。仮に月に1回頼まない週があるとすると、年12回で1,056円になります。

Oisixは注文の頻度が自由で、毎週木曜に提案が届き、締切日までならキャンセルできると公式に書かれています。頼まない週が0円である一方、頼む週の送料は生協3社より高い水準です。「毎週きっちり頼むか、月に何回か飛ばすか」で、どちらが積み上がるかが変わる組み合わせになっています。

おうちコープと生活クラブ東京については、注文しない週の扱いが今回参照したページに書かれていなかったため、この表には入れていません。

出資金は手数料と別の列で見る

契約内容を確認する様子

生協には、手数料とは別に加入時の出資金があります。これは預り金で、退会時に返ってくるお金です。送料と同じ列に足すと、戻るお金と戻らないお金が混ざるので、別の列として並べます。

サービス出資金扱い
おうちコープ500円(100円×5口)退会時に返金
生活クラブ東京加入後10ヶ月までは月500円、11ヶ月以降は月1,000円の増資脱退時に返還(振込手数料は組合員負担)

出典: おうちコープ(2026年8月14日取得)/生活クラブ東京(2026年8月14日取得)

生活クラブ東京の増資は、加入時に一度だけ払うものではなく毎月積み立てる形です。ブロック別生協では10ヶ月まで月500円・総額5,000円と公式に書かれています。手数料が0円でも、毎月この額が口座から動くことになります。送料の表だけを見て「月0円」と考えると、実際に引き落とされる金額とはずれます。返ってくるお金なので費用ではありませんが、毎月の出ていく額としては存在するという点は押さえておきたいところです。

コープデリの出資金は、今回参照した手数料のページには記載がありませんでした。Oisixは生協ではないため出資金の仕組みがありません。入会金・年会費・解約金についても、公式トップのFAQに記載がありませんでした。

割引が付くと、基準額そのものが消えることがある

ここまでは割引のない状態で並べてきましたが、家族構成によっては基準額を気にしなくてよくなる場合があります。

サービス制度対象手数料
コープデリ(東京都)赤ちゃん割引妊娠中〜1歳未満(申込から1年間)0円
コープデリ(東京都)子育て割引1歳〜小学校入学前税別3,000円以上で0円(3,000円未満は198円)
おうちコープ子育て割引妊娠中〜3歳未満無料
おうちコープ子育て割引3歳以上〜7歳未満税抜3,500円以上で無料(3,500円未満は198円)
生活クラブ東京個別配送手数料が無料になる条件加入後1年間/未就学児がいる場合0円(プレママ&ママ特典は申請が必要)

出典: コープデリ(2026年8月14日取得)/おうちコープ(2026年8月14日取得)/生活クラブ東京(2026年8月14日取得)

注目したいのはおうちコープの子育て割引です。通常なら税抜14,000円という高い基準額がある会社ですが、妊娠中〜3歳未満の期間は注文額の条件なしで無料になります。基準額の高さが、この期間だけは効かなくなるということです。

一方、コープデリの子育て割引(1歳〜小学校入学前)とおうちコープの3歳以上〜7歳未満は、金額の条件が付き直します。3,000円・3,500円という基準額が復活する形です。年齢が上がると条件が変わる点は、加入前に確認しておきたいところです。

また、人数でまとめる方法もあります。コープデリ(東京都)はグループ利用で3人以上なら金額を問わず0円、2人グループは税別6,000円以上で0円と公式に書かれています。

数字の見方:4つを順に決めると自分の金額が出る

ここまでの表を自分の家庭に当てはめるとき、順に決めるとよい項目は4つです。

  1. エリアと会員区分。この記事の金額は、Oisixは本州の定期会員、コープデリは東京都の個人宅配、生活クラブは東京の個別配送、おうちコープは神奈川41市町村・山梨31市町村・静岡44市町村(一部配達できない地域あり)の金額です。エリアが違えば金額も変わります。
  2. 1回あたりの注文額。ここが基準額の上か下かで、送料が0円になるかどうかが決まります。税抜か税別か税込かも合わせて確認します。
  3. 頼まない週がどれくらいあるか。毎週きっちり頼む家庭と、月に2回だけの家庭では、年額の出方が変わります。
  4. 家族の年齢。妊娠中・未就学児・加入後1年といった条件に当てはまるなら、基準額そのものが効かなくなることがあります。

この4つが決まれば、上の表から自分の1回あたりの金額が読めます。それに年の受け取り回数を掛ければ年額になります。

この記事の金額は、いずれも各社の公式ページから2026年8月14日および8月23日に取得したものです。料金や条件は変更されることがありますので、最新は各社の公式サイトでご確認ください。

この並べ方が向く人と、向かない人

条件を並べて比べる様子

ここまでの比べ方が役に立つのは、次のような場合です。

  • 毎週または隔週で、ある程度決まった金額を頼む予定がある人。基準額の上下がはっきりするので、年額が読みやすくなります。
  • 複数の会社を候補にしていて、まだどこにも加入していない人。基準額の差が4.7倍あるので、選ぶ前に見ておく価値があります。
  • 妊娠中や未就学児がいて、割引の期間と条件を先に確かめておきたい人。

逆に、次のような場合には、この記事の並べ方はあまり向きません。

  • 頼む金額が毎週大きく上下する人。基準額をまたいだり下回ったりするので、年額の見通しが立ちにくくなります。この場合は、注文しない週の扱い(Oisixは0円、コープデリ東京は88円)のほうを先に見るほうが実際に近くなります。
  • 年に数回しか頼まない人。送料の基準額よりも、加入や退会に伴う手続きのほうが手間として大きくなります。
  • 味や品揃えで選びたい人。この記事は料金・条件だけを扱っており、そこには触れていません。

公式ページに金額が載っていなかった項目

調べた範囲で、金額を確認できなかった項目もそのまま書いておきます。書けなかったところを隠すと、表が実際より完成して見えてしまうためです。

  • Oisixの地域手数料。公式は「地域手数料がかかる場合もございます」と書いていますが、金額は出ていませんでした。本州以外にお住まいの場合は、この項目が上乗せになる可能性があります。
  • Oisixのおためしセットの価格。送料無料・1回限りの購入で定期購入ではないと公式にありますが、金額は公式トップにも購入導線にも出ていませんでした。
  • Oisixの入会金・年会費・解約金。公式トップのFAQに記載がありませんでした。
  • コープデリの出資金。手数料のページには記載がありませんでした。
  • 生活クラブ東京の加入時の出資金。利用案内ページには毎月の積立額のみが載っていました。

これらは「無い」のではなく「今回見たページには書かれていなかった」という意味です。加入の前に、各社の公式ページや申込フォームでご確認ください。

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まとめ:分かれ目は「基準額」と「頼まない週」の2つ

最初の質問に戻ります。同じくらいの注文額で頼んだとき、送料が無料になる会社とかかり続ける会社の分かれ目はどこにあるのか。

答えは、次の2つです。

1つめは無料になる基準額そのものです。生活クラブ東京の税抜3,000円から、おうちコープの税抜14,000円まで、約4.7倍の開きがあります。週5,000円ぶんを頼む家庭なら、生活クラブ東京は0円、おうちコープは110円、コープデリ(東京都)は198円、Oisix(本州・定期会員)は300円で、年に直すと0円から15,600円まで分かれます。

2つめは頼まない週の扱いです。Oisixは0円と公式に明記されている一方、コープデリ(東京都)は基本手数料88円が残ります。毎週きっちり頼むのか、月に何回か飛ばすのかで、どちらが積み上がるかが入れ替わります。

そして、妊娠中や未就学児がいる期間は、基準額そのものが効かなくなる制度が各社にあります。おうちコープの妊娠中〜3歳未満は注文額の条件なしで無料です。自分の家庭がどの条件に当てはまるかを先に決めてから表を読むと、年額が具体的な数字になります。

まずは、いまの買い物で1回あたりいくら頼むことになりそうかを見積もってみてください。その1つの数字が決まれば、この記事の表から自分の年額が読めます。金額や条件は変わることがありますので、加入の前に各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

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