在宅ワークで家にいる時間が長い世帯が、食材宅配とウォーターサーバーを両方使うと、毎月いくらの固定費がかかるのか。この記事が答えるのは、この一点です。
先に結論の金額を書きます。関東で生協の個人宅配とウォーターサーバーを1台ずつ使う場合、商品代を除いた維持費は月3,373円から4,803円の範囲に収まります。幅が出るのは、生協の注文額が手数料の無料条件に届くかどうかと、ウォーターサーバーの機種をどれにするかの2点によるものです。
編集部が各社の公開情報を同じ項目で整理しています。以下の金額はすべて各社の公式ページに掲載されている表示で、取得時点を明記しています。
この記事で足すもの、足さないもの
合算する範囲を先に決めておきます。ここがずれると、比べているつもりで違うものを比べることになります。
足すもの
- 生協の利用手数料・配送手数料(毎週かかる維持費)
- ウォーターサーバーの月額利用料またはレンタル料
- ウォーターサーバーの電気代(公式が目安を出している場合のみ)
足さないもの
- 商品代(食材そのものの値段)。注文内容で毎週変わるため、固定費として扱えません。
- 生協の出資金。出資金は預り金で、退会するときに返ってくるお金です。手数料と同じ列に置くと性質が違うものが混ざります。この記事では別の表で扱います。
- 初期費用。毎月の固定費とは別なので、後半に独立した表で並べます。
この足し方をすると、出てくるのは「何も注文しなくても出ていくお金」に近い数字になります。在宅ワーク世帯のように使う頻度が高い場合、この基礎部分が変わらないことは判断材料になります。
結論の表:在宅ワーク世帯の定期サービス固定費(関東・月額)
関東で選べる生協としてコープデリ(東京都・個人宅配)と生活クラブ東京、ウォーターサーバーとしてエブリィフレシャスとハミングウォーターを組み合わせた場合の月額です。生協の手数料は週1回の配達が月4回あるものとして計算しています。
| 組み合わせ | 条件 | 生協の手数料 | サーバー月額+電気代 | 合計(月額) |
|---|---|---|---|---|
| コープデリ + エブリィフレシャス lite | 注文が税別6,000円以上の週 | 0円 | 3,373円 | 3,373円 |
| コープデリ + エブリィフレシャス lite | 注文が税別6,000円未満の週 | 792円 | 3,373円 | 4,165円 |
| コープデリ + エブリィフレシャス tall | 注文が税別6,000円未満の週 | 792円 | 3,701円 | 4,493円 |
| コープデリ + ハミングウォーター | 注文が税別6,000円以上の週 | 0円 | 4,011円 | 4,011円 |
| コープデリ + ハミングウォーター | 注文が税別6,000円未満の週 | 792円 | 4,011円 | 4,803円 |
| 生活クラブ東京 + エブリィフレシャス lite | 加入から1年以内、または税抜3,000円以上 | 0円 | 3,373円 | 3,373円 |
| 生活クラブ東京 + エブリィフレシャス lite | 上記の条件に当てはまらない場合 | 660円 | 3,373円 | 4,033円 |
| 生活クラブ東京 + ハミングウォーター | 上記の条件に当てはまらない場合 | 660円 | 4,671円 | 4,671円 |
内訳です。コープデリの792円は、税別6,000円未満のときの利用手数料198円(基本手数料88円+配達手数料110円)を4週ぶん足したものです。生活クラブ東京の660円は、個別配送手数料150円(税込165円)の4週ぶんです。エブリィフレシャス lite の3,373円は月額2,750円と電気代の目安623円、ハミングウォーターの4,011円は月額3,300円と電気代の目安711円を足しています。
出典: コープデリ / 生活クラブ東京 / エブリィフレシャス / ハミングウォーター(いずれも2026年8月14日取得)
在宅ワーク世帯で分かれるのは「使う量が増えても月額が変わるか」

家にいる時間が長い世帯で最初に見るべきなのは、ウォーターサーバーの料金がどう組み立てられているかです。ここには大きく2つの型があります。
水代が月額に含まれている型
エブリィフレシャスとハミングウォーターは、月額に水代が含まれる形です。ハミングウォーターの公式表示は月額3,300円(税込)で、この中に水代・配送料・フィルター代が含まれると書かれています。エブリィフレシャスも同様に、初期手数料・出荷手数料・配送料がいずれも0円と表示されています。
この型では、使う量が増えても月々の請求額の項目は変わりません。在宅時間が長く1日に何度も使う世帯にとって、月ごとの上下が読みやすいという性質があります。
水代が本数で積み上がる型
アクアクララは、サーバーの維持にかかる「あんしんサポート料」と、水そのものの代金が分かれています。公式の料金シミュレーターに掲載されている金額を、本数別に並べます。
| 月の使用量 | 水代(12Lボトル・2年割プラン適用時) | あんしんサポート料(アクアスリム等) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 24L(2本) | 2,808円 | 1,100円 | 3,908円 |
| 48L(4本) | 5,616円 | 1,100円 | 6,716円 |
| 72L(6本) | 8,424円 | 1,100円 | 9,524円 |
| 96L(8本) | 11,232円 | 1,100円 | 12,332円 |
水代は12Lボトル1本1,404円(2年割プラン適用時・税込)を本数ぶん掛けています。あんしんサポート料は機種で変わり、アクア8・アクアスリム・アクアスリムSが1,100円、アクアファブが1,430円、アクアウィズが2,200円です。
出典: アクアクララ(2026年8月14日取得)
ここで注意が必要なのは、アクアクララを上の合算表に入れていないことです。理由は、料金シミュレーターのページに電気代・配送料・初期費用の記載が無く、他社と同じ項目で並べられないためです。項目が揃っていないものを合計して比べると、少ないほうが安く見えてしまいます。この記事では、電気代の目安が公式に出ている2社だけを合算表に載せています。
在宅時間が長いと、生協の手数料が無料になる条件には届きやすい
合算表で幅が出たもう一方の要因が、生協の手数料です。関東の2社は、無料になる基準額が大きく違います。
| 生協 | 手数料 | 無料になる条件 | 注文しない週 |
|---|---|---|---|
| コープデリ(東京都・個人宅配) | 198円(基本88円+配達110円) | 税別6,000円以上の注文 | 基本手数料88円 |
| 生活クラブ東京 | 150円(税込165円) | 税抜3,000円以上の注文/加入後1年間/未就学児がいる場合 | 公式ページに記載なし |
出典: コープデリ / 生活クラブ東京(いずれも2026年8月14日取得)
基準額は生活クラブ東京の税抜3,000円に対して、コープデリは税別6,000円と2倍の開きがあります。ただし手数料そのものは生活クラブ東京のほうが高いので、どちらが安いかは注文額次第で入れ替わります。
在宅ワーク世帯の場合、昼食の材料や飲みものが週の注文に乗りやすく、1回あたりの注文額はまとまりやすい傾向があると考えられます。まとまるのであれば、基準額の高いコープデリでも手数料が0円になる週が増え、上の合算表でいう最も安い行に近づきます。逆に、注文が少額の週が続くのであれば、基準額の低い生活クラブ東京のほうが0円になる週が増えます。
なお、コープデリには注文しない週にも基本手数料88円がかかると明記されています。旅行や帰省で数週間注文しない月がある場合、その週は0円ではなく88円です。
生活クラブ東京は加入から1年間、個別配送手数料がかからない
生活クラブ東京の無料条件には、注文額とは別に「加入後1年間」という枠があります。金額に関係なく個別配送手数料がかからないため、はじめの1年は合算表の「生協の手数料0円」の行が適用されます。未就学児がいる場合も、プレママ&ママ特典の申請をすれば無料の扱いになると公式に記載されています。
ただし、生活クラブ東京には毎月の増資があります。これは手数料ではなく出資金なので、合算には入れず別に置きます。
| 項目 | 時期 | 金額 | 性質 |
|---|---|---|---|
| 増資 | 加入後10ヶ月まで | 月500円 | 預り金(脱退時に返還) |
| 増資 | 11ヶ月以降 | 月1,000円 | 預り金(脱退時に返還) |
| 増資(ブロック別生協) | 加入後10ヶ月まで | 月500円・総額5,000円 | 預り金(脱退時に返還) |
出典: 生活クラブ東京(2026年8月14日取得)
この増資は脱退時に返還されると明記されていますが、返還時の振込手数料は組合員負担とされています。返ってくるお金なので「実質ゼロ」と呼ばれることもありますが、口座から出ていくタイミングは毎月あります。手元の資金繰りで見るときと、家計の費用として見るときで扱いが変わる項目です。
コープデリの出資金については、手数料のページに記載がありませんでした。加入案内のページで確認が必要です。
初期費用と、初年度にかかる総額

月額だけを見ていると差が小さく見える2社ですが、はじめにかかる費用は大きく異なります。
| 項目 | エブリィフレシャス | ハミングウォーター |
|---|---|---|
| 初期手数料・出荷手数料・配送料 | いずれも0円 | 出荷手数料2,200円(北海道・沖縄は3,300円) |
| 事務手数料 | 公式ページに記載なし(初期費用等はかからないと表示) | 8,140円(北海道・沖縄は11,000円) |
| 初月の月額 | 通常どおり | 設置後1ヶ月間は無料 |
| 初期費用の合計 | 0円 | 10,340円 |
これを踏まえて、サーバー単体で1年間使った場合の金額を出します。生協の手数料は含めず、サーバーの月額と電気代の目安だけを12ヶ月ぶん足したものです。
| 項目 | エブリィフレシャス lite | ハミングウォーター |
|---|---|---|
| 月額+電気代の目安 | 3,373円 | 4,011円 |
| 12ヶ月ぶん | 40,476円 | 48,132円 |
| 初月の月額無料ぶん | なし | マイナス3,300円 |
| 初期費用 | 0円 | 10,340円 |
| 初年度の合計 | 40,476円 | 55,172円 |
出典: エブリィフレシャス / ハミングウォーター(いずれも2026年8月14日取得)
初年度の差は14,696円です。月額の差が638円なので、12ヶ月で7,656円。残りは初期費用と初月無料の差から生まれています。月額の比較だけでは、この差の半分しか見えません。
フィルター交換の条件は、会社によって書かれ方が違う
在宅ワーク世帯にとって見落としやすいのが、フィルター交換の扱いです。両社とも費用は月額に含まれる形ですが、条件の書き方が異なります。
| 会社 | 交換の頻度 | 費用 | 使用量の条件 |
|---|---|---|---|
| エブリィフレシャス | 1年に1回 | 無料(定期配送で届く) | 月間約100L使用で、と明記 |
| ハミングウォーター | 8ヶ月に1回 | 月額に含む | 公式の料金ページに記載なし |
出典: エブリィフレシャス / ハミングウォーター(いずれも2026年8月14日取得)
エブリィフレシャスの表示には「月間約100L使用で1年に1回」という前提が付いています。100Lを超えて使う世帯でどうなるかは、この料金ページからは判別できません。ハミングウォーターは8ヶ月に1回とだけ書かれており、使用量の条件は記載されていませんでした。
在宅時間が長い世帯は使用量が多くなる側なので、ここは申し込み前に各社へ確認しておく価値のある項目です。なお、ハミングウォーターは限定カラーのみ初回のフィルター代が2,200円と表示されています。
途中でやめるときにかかるもの

固定費を考えるときは、やめるときの費用も同じ画面に置いておいたほうが判断しやすくなります。
| 会社 | 最低利用期間 | 期間内の解約 | そのほか |
|---|---|---|---|
| エブリィフレシャス | 3年 | 解約金40,000円(3年未満での解約時) | 公式ページに記載の範囲 |
| ハミングウォーター | 2年 | サーバー引取手数料16,500円 | サーバー交換手数料9,900円(同機種への交換時) |
| アクアクララ | 公式の料金シミュレーターに記載なし | 同左 | 同左 |
出典: エブリィフレシャス / ハミングウォーター / アクアクララ(いずれも2026年8月14日取得)
ハミングウォーターのサーバー引取手数料16,500円について、公式の表示は「解約時」となっています。最低利用期間の2年を過ぎたあとの解約にもかかるのかどうかは、料金ページの表記だけでは判別できません。在宅ワークは働く場所が変わりやすい面もあるため、引っ越しの可能性がある場合はこの点を先に確認しておくことになります。
この記事の数字の見方
- ここに並べた金額は、各社の公式ページに掲載されている表示です。取得日は各表の下に記載しています。最新の金額と条件は、各社の公式サイトでご確認ください。
- 生協の手数料は、週1回の配達が月4回あるものとして4倍しています。月によっては配達が5回になることがあります。
- 電気代は各社が公表している目安値です。使用環境や気温による変動は含みません。目安値に「在宅時間が長い場合」といった条件は記載されていないため、在宅ワークで金額が変わるかどうかは、この表示からは判別できません。
- 合計はすべて、上の各項目を足した計算値です。商品代と出資金は含みません。
- 地域によって金額が変わる項目があります。ハミングウォーターは北海道の月額が3,520円、北海道・沖縄の出荷手数料が3,300円、事務手数料が11,000円と表示されています。
この選び方が向く人、向かない人
向いているのは、毎週まとまった量を注文する見込みがあり、水も日常的に使う世帯です。生協の手数料が0円になる週が増え、ウォーターサーバーは定額型の月額がそのまま固定費になります。上の表でいえば、月3,373円の行に近づきます。
向いていないのは、注文が数週間に1回で、水を飲む量も少ない世帯です。生協は注文しない週にも基本手数料がかかる場合があり、ウォーターサーバーの定額型は使わない月も月額が発生します。使う量が少ないほど、定額型の1リットルあたりの負担は重くなります。
また、2年から3年という最低利用期間が設定されているため、住む場所や働き方が近いうちに変わる可能性がある場合は、解約時の費用を先に確認してから決めることになります。
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関東の在宅ワーク世帯が食材宅配とウォーターサーバーを両方使った場合、商品代を除いた維持費は月3,373円から4,803円でした。この幅を作っているのは次の2点です。
- 生協の注文額が、手数料の無料条件に届くかどうか。コープデリは税別6,000円以上、生活クラブ東京は税抜3,000円以上で0円になります。届かない月はコープデリで792円、生活クラブ東京で660円が乗ります。
- ウォーターサーバーの機種。月額と電気代の目安を足すと、エブリィフレシャス lite が3,373円、ハミングウォーターが4,011円です。
そして月額の比較だけでは見えないものが2つありました。ひとつは初期費用で、初年度で見ると2社の差は14,696円まで開きます。もうひとつはフィルター交換の条件で、片方には「月間約100L使用で」という前提が付いていました。使う量が多くなりやすい在宅ワーク世帯では、この前提のほうが効いてくる場面があります。
金額も条件も改定されることがあります。申し込みを検討する段階になったら、この記事の数字を出発点にしたうえで、エブリィフレシャス、ハミングウォーター、コープデリ、生活クラブ東京の各公式ページで、住んでいる地域の最新の条件をご確認ください。


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