「ウォーターサーバーと電気をまとめて契約すると、サーバー代は月いくら下がるのか。それだけで家計全体が安くなったと言えるのか」。この記事はこの問いに答えます。
先に数字をお伝えします。信濃湧水は、公式サイトのお知らせ(2026年7月31日付)で「でんきの申込でウォーターサーバー代が毎月300円引き」と案内しています。年にすると3,600円です。水を月2本頼む場合、水代は月3,564円から3,264円になる計算です。
ただし、下がるのはウォーターサーバーの欄だけです。家の電気料金がいくらになるかは公開情報からは分からないため、セットにしたほうが家計全体で安くなるかは、この記事の数字だけでは決められません。どこまでが計算でき、どこからが確認待ちなのかを分けて並べます。
編集部が各社の公開情報を同じ項目で整理しています。金額は取得日時点の公式表示です。最新は各社の公式サイトでご確認ください。
何を足して、何を足さないか
このサイトでは、暮らしにかかる定期費用を世帯ごとに1つの表へ合算して比べています。この記事で使う項目は次のとおりです。
- 足すもの:ウォーターサーバーの水代とレンタル料、セット割の値引き額、食材宅配の手数料(週額を月額に直したもの)
- 足さないもの:家の電気料金(契約先を変えたあとの単価や基本料金が公開データにないため)、食材そのものの代金(注文内容で毎週変わるため)、生協の出資金(退会時に返ってくる預り金のため)
- 足せなかったもの:信濃湧水のサーバーの電気代、送料、初期費用(公式トップページに金額の記載がありませんでした)
「でんき」という言葉が2つの意味で出てくるので、先に分けておきます。1つはウォーターサーバーを動かす電気代で、各社が月いくらの目安を出していることがあります。もう1つは家全体の電気の契約で、今回のセット割はこちらを信濃湧水の運営会社側に申し込むことが条件です。この記事で「でんき」と書くときは、後者を指します。
信濃湧水のセット割で公式に分かること
信濃湧水の公式トップページに載っている料金まわりの情報を並べると、次のとおりです。
| 項目 | 条件・注記 | 公式表示 |
|---|---|---|
| 電気とのセット割 | でんきの申込でウォーターサーバー代が割引(2026年7月31日のお知らせ) | 毎月300円引き |
| 3ガロン(11.4L)ボトル1本 | 税抜1,650円と税込1,782円の併記 | 1,782円(税込) |
| スタンダードサーバーのレンタル料 | 「ずっとレンタル無料」「月々の支払いは水の分だけ」との表記 | 0円 |
| サーバーの種類 | 内部クリーン機能とエコモードを搭載した省エネサーバー、レンタル料0円のスタンダードサーバー | 2種 |
| 運営会社 | フッターの著作権表示 | TOELL Co., Ltd. |
出典: 信濃湧水(2026年9月17日取得)
セット割の相手先になる「でんき」がどの会社のどのプランなのか、その料金はいくらなのかは、公式トップページからは読み取れませんでした。また、2026年8月3日付で「価格改定のご案内」というお知らせが出ていますが、改定の内容と金額はトップページに載っていません。上の表のボトル1本1,782円が改定の前と後のどちらの金額かは、このページからは判別できません。
300円引きを月の水代に当てはめるといくらか

スタンダードサーバーはレンタル料が0円なので、月々の支払いは水代だけという表示です。そこでボトルの本数ごとに、セット割の前と後を計算しました。
本数は2本と4本で計算しています。新規申込のキャンペーンで「1箱(2本入り)」をプレゼントと書かれていることから、2本で1箱と読める表記があるためです。何本から注文できるか(最低注文数)は公式トップページに記載がありませんでした。
| 月の本数(容量) | 水代(1,782円×本数) | セット割 | 割引後の月額 | 水代に対する割引の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 2本(22.8L) | 3,564円 | −300円 | 3,264円 | 約8.4% |
| 4本(45.6L) | 7,128円 | −300円 | 6,828円 | 約4.2% |
出典: 信濃湧水(2026年9月17日取得)。月額と割合は公式表示の値から編集部が計算しました。
割引は本数に関係なく毎月300円と表示されているため、水をたくさん頼む世帯ほど、水代に対する割合は小さくなります。1年続いた場合の割引額は、どちらの本数でも300円×12か月=3,600円です。
なお、この月額にはサーバーを動かす電気代が入っていません。信濃湧水は省エネサーバーとエコモードがあると書いていますが、電気代の目安の金額はトップページにありませんでした。
他社の月額と並べるとどこに入るか
月24L前後を使う世帯を想定して、公式が月額の目安を出している会社と並べました。水の量・契約期間・サーバーの方式がそれぞれ違うので、順位を付けるための表ではありません。セット割の300円がどのくらいの幅なのかを見るための表です。
| サービス | 条件 | 月額(税込) | 最低利用期間 |
|---|---|---|---|
| 信濃湧水(セット割なし) | 11.4L×2本・スタンダードサーバー | 3,564円 | 公式トップに記載なし |
| 信濃湧水(セット割あり) | 同上から毎月300円引き | 3,264円 | 公式トップに記載なし |
| ハミングウォーター | 浄水型。水代・配送料・フィルター代を含む(北海道を除く) | 3,300円 | 2年 |
| クリクラ(超お得プラン) | 12L×2本1,620円+あんしんサポートパック460円 | 3,700円 | 5年 |
| プレミアムウォーター(もっとPREMIUMプラン) | amadanaスタンダード・12.5L×2本 | 4,082円〜 | 5年 |
| コスモウォーター | 天然水を月2本(24L)利用した場合の目安 | 4,320円〜 | smartプラス2年/smartプラスNext3年 |
出典: 信濃湧水(2026年9月17日取得)/ハミングウォーター(2026年8月14日取得)/クリクラ(2026年9月3日取得)/プレミアムウォーター(2026年9月3日取得)/コスモウォーター・コスモウォーター(最低利用期間)(いずれも2026年9月3日取得)
この並びで見ると、300円は各社の月額の差と同じくらいの大きさです。たとえばセット割なしの信濃湧水とハミングウォーターの差は264円、セット割ありの信濃湧水とクリクラ超お得プランの差は436円です。セット割があるかどうかで、ほかの会社との並び順が入れ替わる場面もあります。ただし、表の各社はサーバーの電気代や初期費用の有無が違い、信濃湧水はその欄が公式トップで埋まりません。月額の並びだけで総額の安い順とは言えない点にご注意ください。
世帯の合算表に入れると、どこが動くか
このサイトの主役である合算表に入れてみます。例として、東京都でコープデリの個人宅配を毎週、税別6,000円未満で使い、信濃湧水の水を月2本頼む世帯で計算しました。コープデリの手数料は週単位なので、年52週として月額に直しています(198円×52週÷12か月=858円)。
| 項目 | 条件 | セット割なし(月) | セット割あり(月) |
|---|---|---|---|
| コープデリ 利用手数料 | 東京都・税別6,000円未満の注文を毎週。1回198円 | 858円 | 858円 |
| 信濃湧水 水代 | 11.4L×2本・スタンダードサーバー(レンタル料0円) | 3,564円 | 3,564円 |
| 信濃湧水 セット割 | でんきの申込が条件 | 0円 | −300円 |
| 合計 | 食材の代金・出資金・家の電気料金は含まない | 4,422円 | 4,122円 |
| 年換算 | 月額×12 | 53,064円 | 49,464円 |
出典: コープデリ(2026年8月14日取得)/信濃湧水(2026年9月17日取得)
コープデリの加入時出資金(東京都は500円)は退会時に払い戻される預り金なので、この表には入れていません。
表のとおり、セット割で動くのは信濃湧水の行だけで、合計は月300円、年3,600円下がります。一方で、この表には家の電気料金の行がありません。電気の契約先を変えると、その行が上がることも下がることもありえますが、変更後の単価が公開データにないため、ここは空欄のままです。
セット割で本当に安くなるかの見分け方
電気料金が分からない以上、「セットにすれば安くなる」とは言えません。ただ、判断の線は引けます。
- 電気の契約を変えたあと、家の電気料金が月300円(年3,600円)より多く上がるなら、セット割を入れても家計全体では増えます。
- 電気料金が変わらないか下がるなら、ウォーターサーバーの300円引きがそのまま家計の減額になります。
比べるときは、いまの電気の検針票(明細)を手元に置き、同じ使用量で新しいプランの料金を出してもらうのが確実です。季節で使用量が変わるので、1か月分だけでなく、夏と冬の月でも比べておくと差を見誤りにくくなります。
もう1つ見ておきたいのは、ウォーターサーバー側の条件です。サーバーの電気代、送料、最低利用期間、解約金は、信濃湧水の公式トップページに記載がありませんでした。300円引きの前に、こちらの金額が分からないと、ウォーターサーバーの欄そのものが確定しません。
公式トップページからは分からなかったこと

セット割を検討するときに確認したい点のうち、公式トップページで答えが見つからなかったものを並べます。上位の検索結果でもこの点をまとめたページは見当たりませんでした。申し込む前に、電話か申込ページで確かめておくとよい項目です。
- 割引が何か月続くか:「毎月300円引き」とありますが、期間の区切りが書かれているかは確認できませんでした。
- 300円が税込か税抜か:お知らせの表記は「毎月300円引き」までです。
- 対象のサーバーやプラン:スタンダードサーバーと省エネサーバーのどちらでも使えるかは書かれていませんでした。
- でんきの料金プラン:セットの相手になる電気の単価や基本料金は、トップページにありません。
- 片方だけ解約したとき:電気だけ、またはウォーターサーバーだけをやめた場合に、割引がどうなるか、解約金がかかるかは記載がありませんでした。
- 価格改定の中身:2026年8月3日付の「価格改定のご案内」の内容は、トップページに載っていません。
信濃湧水の申込・問い合わせ電話番号は、公式トップページに0120-15-7777(受付9:00〜19:00、日曜日は9:00〜17:30)と書かれています(2026年9月17日取得)。
ほかの会社に電気のセット割はあるか
編集部の台帳には、ウォーターサーバー各社の料金ページから取った情報を記録しています。そのなかで「電気とセットでウォーターサーバー代が割り引かれる」という記載として残っているのは、信濃湧水の1社だけです。
ただし、これはほかの会社にセット割が無いという意味ではありません。台帳は主に料金ページを見て作っているため、キャンペーンやお知らせの欄に出ている割引は拾えていない可能性があります。
食材宅配の側では、コープさっぽろが公式トップで「くらしまるごとポイント」について、店舗・宅配の買い物のほか電気でも貯まる・使えると書いています。くらしのサービスの一覧には「コープのでんき」も載っています。ただし、ポイントの付き方や電気の料金はページに記載がなく、ウォーターサーバーの値引きとは形が違うため、この記事の合算表には入れていません(コープさっぽろ、2026年9月12日取得)。
信濃湧水のお知らせに出ているほかの特典
セット割と一緒に、公式トップページには次の特典も載っています。セット割とあわせて使えるかどうかは、ページからは判別できませんでした。
| 特典 | 対象 | 公式表示 |
|---|---|---|
| 電気とのセット割 | でんきを申し込んだ人 | ウォーターサーバー代が毎月300円引き |
| スタート0円キャンペーン | 公式サイトからの新規申込(2026年3月30日のお知らせ) | 1箱(2本入り)をプレゼント |
| のりかえキャンペーン | 他社ウォーターサーバーからの乗り換え | 現金5千円 |
出典: 信濃湧水(2026年9月17日取得)
1回きりの特典と毎月の割引は、合算表での扱いが違います。このサイトの表は毎月かかる定期費用を足すものなので、1箱のプレゼントや5千円は月額の欄に入れず、毎月続く300円引きだけを入れています。
数字の見方

- 300円は本数に関係なく一定:水を多く頼む世帯ほど、水代に対する割引の割合は小さくなります(月2本で約8.4%、月4本で約4.2%)。
- 年換算は12か月続いた場合:割引が何か月続くかは公式トップで確認できなかったため、年3,600円は「1年間続いたら」の値です。
- 家の電気料金は表の外:合算表の合計は、電気の契約を変えたあとの料金を含みません。電気料金の増減が300円を超えるかどうかで、結論が逆になります。
- ボトル単価は取得日時点:8月3日付の価格改定の内容が分からないため、1,782円がいまも同じとは限りません。
この記事が向く人・向かない人
向いているのは、信濃湧水をすでに検討していて、電気の契約先を変えることにも抵抗がない世帯です。いまの電気料金と新しいプランを同じ使用量で比べられれば、セット割の300円が家計全体でどう効くかを自分で確かめられます。
向いていないのは、いまの電気の契約を変えるつもりがない世帯です。セット割はでんきの申込が条件なので、ウォーターサーバーだけを契約する場合は、この記事の割引後の数字は当てはまりません。また、ポイントや家族割など、いまの電気の契約に付いている特典を気にしている場合も、その分を差し引いて考える必要があり、この記事の表だけでは判断できません。
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まとめ
信濃湧水は、でんきを申し込むとウォーターサーバー代が毎月300円引きになると公式にお知らせしています。月2本の水代3,564円は3,264円になり、1年続けば3,600円の差です。東京都でコープデリの手数料と合算した例では、月4,422円が4,122円になります。
ただし、下がるのはウォーターサーバーの欄だけです。家の電気料金が月300円より多く上がれば、家計全体では増えます。割引の期間、税込か税抜か、片方だけ解約したときの扱い、価格改定の中身も、公式トップページからは分かりませんでした。金額と条件は取得日時点のものです。最新は各社の公式サイトでご確認ください。
次の一歩としては、申し込みの前に、公式サイトの「価格改定のご案内」とセット割のお知らせを開き、上の6項目を電話で確かめておくのがおすすめです。

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